活動情報

株式会社ビレッジ開発 細谷好宏氏講演会 11月24日

「社員に“うちの子供もここで働かせたい”って言ってもらえる会社にしたいですね。」

・・・数年前、私が訪問した際、当時の社長であった下村会長がおっしゃった言葉です。

さりげない口調と笑顔、社員を家族のように想う会長のやさしさに触れ “ここの社員さんは幸せだなあ。”と思ったものでした。

今回ご講演をいただいたのは、愛知県安城市の株式会社ビレッジ開発の副社長 細谷好宏氏。来年創業50周年を迎える企業の新たなチャレンジについてお話をいただきました。

株式会社ビレッジ開発は、安城市、刈谷市を中心とした西三河の事業用不動産の賃貸、売買を取り扱う会社。特に三河安城駅周辺では非常に多くの貸事務所、貸店舗を賃貸しています。

宅建、一級建築士、AFP、行政書士等、多くの社員が資格を取得するプロフェッショナル集団で、三河地区事業用不動産売上ランキング1位の実績を誇ります。また、40年以上にわたる駅周辺の清掃活動や街の200か所以上にプランターを設置する美化活動、身体障碍者団体への支援など、社会貢献活動にも熱心に取り組み、地域に暮らす人、働く人なら知らない人はいないほど、愛され続けている企業です。

そんな同社が、新たな地域活性化プロジェクトとして取り組んでいるのが、デンソーと連携してのミニトマト栽培。従来の農業に工業の視点を取り入れ、環境抑制システムにより作業のムダを省き、収穫量アップを目指します。

すでに同社の保有する「でんでん村」内に次世代型セミクローズドハウスを5棟建設し、試作品の栽培に着手。目下、ミニトマトの品質向上と販路開拓に取り組んでいます。

同社のチャレンジを支えるのは、安定した収益を生み出すビジネスモデル。かつての経営危機を乗り越えた際に構築した、地域のステークホルダーとも連携した強固なビジネスモデルです。

今回のプロジェクトも“地域に必要だから”“みんなが喜んでくれるから”という想いで立ち上げたもので、「収益化の目途はたっていません。」と細谷氏。

やがて、共感する人が集まり、想いが注がれ、知恵によって耕され、果実が実る。

そういうモノなのかもしれません。ビレッジ開発さんらしい気もします。

グローバル化・効率化を謳ってひたすら利益を追求しながら長期にわたって低迷を続ける日本企業。

創業以来培われた郷土愛、育まれた社員を大切にする社風を貫き成長を続けるビレッジ開発。

あの日、同社を訪れた際に感じた家族のような空気感、昭和のような匂い。同社の成長は日本企業が忘れたモノ、再生への道筋を示唆しているように思います。

「ビレッジランド」構想の実現に向けて、新たな一歩を踏み出した同社。三河安城地区のユートピアに、どんな果実が実るのか、楽しみですね。

<P.S.>細谷さん、プロジェクトの担当者が“トマト嫌い”ではシャレになりませんよ。

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