30年間上がらない賃金、加速する少子化、深刻さを増す労働力不足。雇用の流動化だの移民の受け入れだのと叫ばれていますが、海外での成功事例もほとんどなく、根本的な解決策になりうるとは考えづらく、しかも政府は一律5%の賃上げを迫っています・・・いったい、私たちはどうすればいいのでしょう。
ここに“衝撃の事実”があります。2022年にアメリカの機関が調査した「熱意ある社員の比較」によれば、日本は129か国中なんと128位。世界で最も勤勉勤労のはずの日本人の、わずか5%しかやる気がないというのです(ちなみに129位は北朝鮮。これほど豊かで抑圧されてもいないのに、北朝鮮と変わらないなんてショックですよね)。「がんばっても給料は変わらない」「もっと働きたくても働けない」「明るい未来が描けない」というのです。
では、やる気が出なくて低迷しているのなら・・・やる気を出せば(やる気が出る仕組みがあれば)問題解決ができるのではないでしょうか?
今回ご講演をいただいたのは、南青山アドバイザリーグループのCEO仙石(せんごく)実氏。会計事務所グループとして1,000社以上のM&Aの実績を誇る南青山アドバイザリーグループは現在、企業の生産性向上と賃上げを実現し、退職防止を図る新たな報酬制度『エンゲージメントストック』で、WBSやForbes等各種メディアの熱い注目を集めています。1年の半分をシンガポールで過ごすという仙石氏。今回はWBS(ワールド・ビジネス・サテライト)の取材を兼ねての来日講演となりました。
『エンゲージメントストック』は、仮想の株式(ポイント)を従業員に付与し、仮想の株価により業績連動型報酬を従業員に現金で支給する制度。実在の株式や新株予約権を従業員に与える従来の報酬制度とは異なり、低コストで簡便な手続きで導入できる制度として高く評価され、すでに上場企業から中小企業まで幅広く採用されています。特命アンバサダーに採用された島耕作の広告をご覧になった方もいるのではないでしょうか。
「報酬制度はわかりやすくないと効果が薄れるんです。」と語る仙石氏。
『エンゲージメントストック』では、ポイントはスマホで簡単に確認でき、ポイントの付与や還元の方法も選べます。(例えば、入社3年したら・・・資格取得したら・・・などの固定型、業績と連動して・・・目標達成したら・・・などの変動型)
考えてみてください―
「もう1年勤めれば●万円もらえる」とわかったら・・・「頑張って業績をあげれば●●円もらえる」と思ったら・・・従業員の離職率が減らせると思いませんか?積極的に利益を出そうと頑張れると思いませんか?利益が出た分から支払するので負担の計算ができるから会社側も支給しやすいと思いませんか?
“結果(会社の利益)が出れば儲かる”―従業員の採用、モチベーションの向上、退職防止につながる中長期的な利益還元制度なのです。
かつて高度成長時代、私たちを支えたのは「明日は今日よりよくなる」「頑張れば報われる」という思いであり、会社に対する信頼や暗黙の約束でした。『エンゲージメントストック』はIT時代のスマートな契約であり、約束。 「全員経営」 を実現するしくみです。離職を思いとどまるだけでなく、やる気を喚起し、日本経済が再び浮上するための起爆剤となるものです。
「暁の会」メンバー」も早くも大乗り気!次々にJVが進みそうな気配です。
「暁の会」に一石を投じたら、そこから波紋が広がるように共創が生まれ、社会を変える。国ができないことを民間主導で解決する。これぞ「暁の会」の存在意義であり真骨頂です。