活動情報

株式会社ヴィサージュ 竹内康順氏講演会 10月27日

格別に心地よい飲食店を見つけた時、とびきり美味いビールに出会えた時、その違いがどこから来るのかを探求してみたいと思ったことはありませんか?

“こだわり”という曖昧で都合の良い言葉に留まるのではなく、その先の先・・・関わる人ひとりひとりの想いやひとつひとつの技まで。今回の講演では、その現場の舞台裏をチラ見させていただきました。そこには想像を超えた壮絶な生き様と壮大な浪漫がありました。

株式会社ヴィサージュの代表取締役社長 竹内康順氏。博多を代表する居酒屋「酔灯屋」を経営されています。

博多で汗を流すビジネスマン、働く人のために、美味しい博多食と快適な空間を提供し、ガッチリとハートをわしづかみにしてきました。そんな彼らを襲った2つのクライシス。顧客であるビジネスマンを大量に奪う再開発事業「天神ビッグバン」と「コロナ」。突然の抗いようもない逆風は、地域に根付いた市場をフランチャイズとする彼らを直撃します。街から人が消え、同業者が次々と閉店し、解雇されたスタッフがウーバーイーツに流れる中、竹内社長も窮地に立たされます。・・・どうするべきか?何ができるのか?

竹内社長には立ち返るべき原点がありました。

『原理原則』・・・追い詰められた状況でのセルフカウンセリングで導かれた解は「愛と感謝とコンサルティング」。自らが進むべき道を再確認し、胆力を持って実践しました。相手の願いをかなえることが自分の使命―将来を憂い、やむなく袂を分かつ者には職を探しました。外国人スタッフが軒並み職を失う中、雇用を死守しました。ひとりひとりに寄り添い、立場を理解し、痛みを分け合い、各自の理解を得て共に戦いました。経営の常識や目先の結果に流されることなく、プロセスを大切にし、原理原則を貫いてきました。

何事も言語化し、その本質を探究し、信念を持って実践する氏の価値観・生き様がピンチをはねのけ、福岡の街の資産たる博多は今再び輝きを取り戻しつつあります。

最後にとびきりのエピソードをご紹介します。

“世界一旨い生ビールを飲ませる男”としても有名な竹内氏。その腕の程は、ビール会社のトップに「あの人のビールが飲みたい」と言わしめるほど。いったい何が違うのか・・・注ぐときの微妙な強度の違いがどうのとか、地球の自転とのシンクロがどうのとか、もう理解不能なレベルで「え~そんなことまで」と言う話ばかりで、会員一同爆笑でした。

確かにビールは生き物なので、些細な環境に影響を受けるのはわかりますが、ほとんど量子力学か宇宙の法則の領域なので・・・これも原理原則に則って、とことん「頂点への道」を究めた結果なのでしょう。ビールの味については「みんなで博多に行くしかない。」と言うのが本日の結論でした。

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