1973年の創業以来、「ハイセンス・ハイクオリティ」「エクセレント・ホスピタリティ」を追求し、会員制ホテル事業、ゴルフ事業、メディカル事業、シニアライフ事業などを展開するリゾートトラストグループ。

会員数は18万6千人を超え、会員制リゾートクラブとしては30年連続売上高第1位。ホテル業界全体の売上高ランキングでも第1位を誇ります。

今回は執行役員であられる太田泰紀氏をお迎えし、来年創業50周年を迎える同社の激動の軌跡をエピソードもまじえてお話いただきました。総務部・法務部担当、グループ戦略兼総務部長、執行役員経営企画部長など、名刺が肩書で埋まってしまうほどの役職を兼務される太田氏。グループの攻守の要として最前線で活躍されています。

私事ですが、リゾートトラストと言えば、まだ若かった30年以上前から、会員になることが企業にとってステイタスであり憧れでした。以来ずっとトップリーダーであり続ける同社。さぞや順風満帆かと思いきや、その歴史は波乱に満ちたモノでした。太田氏曰く、1985年を皮切りに、社会変革や震災などにより、計5度の深刻な危機があったそうです。昨今の「緊急事態」同様、突如襲ってくる不測の事態にいかにして対応したのか。いかにしてピンチをチャンスに変え、成長を遂げることができたのか。

そこには、経営陣の先見の明と卓越した経営戦略があり、社員を束ねる崇高な理念と統率力がありました。

顧客の声に耳を傾け、その本質を見極めるインテリジェンス、地域ごと・案件ごとに他社のリソースを活用した協創、理想を現実化する妥協のないクリエイティブ。すべてが「信頼と挑戦」であり、「ハイセンス・クオリティ」「エクセレント・ホスピタリティ」が貫かれていると感じました。

“会員制”という顧客維持に優れたビジネスモデル。しかし、ホテル業界のそれは、例えばサプリメント販売のように容易なものではありません。顧客維持のためには、ひとりひとりを生涯支え続けなければなりません。非日常がもたらす夢のような時間は、感動が途絶えた途端、一瞬で冷めてしまいます。

崇高な経営理念は、お客様との永遠の約束です。守れなければ信頼を失います。不測の事態も言い訳にはなりません。そんな中での30年連続売上高第1位。創業50周年。スゴイのひとことです。

逆境の中でいかにして生き残るか、いかにして成長戦略を描くか。大きなヒントと勇気をいただいたご講演でした。

＜最後に・・・＞

ご講演のプレゼン内容に、今年講演を行った会員の話から得た気付きを反映していただき、事務局として大変うれしく思いました。これがリゾートトラスト流のホスピタリティですね。感動しました。