旅先で訪れた旅館やホテル、雑誌やTVで知った住宅や別荘。「こんな家に住めたらなあ」と思いながら、心の中では「お金がかかるし、立地が違うし」とあきらめたりします。あなたも経験ありませんか?
確かに物件ごとに制約はありますが、“ある秘密”に気づくことができれば、その“秘密”を知っている工務店と出会うことができれば、憧れの「こんな家」が現実のものになるとしたら、その“秘密”を知りたいとは思いませんか?
今回ご講演をいただいたのは、神奈川県で工務店を営む株式会社前田工務店の前田哲郎氏。誰もが憧れる有名住宅雑誌や誰もが知っている有名TV番組で多くの物件が紹介される注目の工務店です。
高校卒業後、レゲエミュージシャンとして本気で活動したのち(ドレッドヘアだったかどうかは不明・・・)、訪問販売へと転職し、食べ物にも困る極貧生活、白い目で見られ、話も聞いてもらえない毎日を経験。「口先だけで確かな知識も経験もない。相手に何も提供できない。このままじゃいけない」・・・
転機となったのは、あるメンターの教えでした。「仕事は追うものではなく、相手に喜んでもらえば自然にやってくるもの」。以後、独学で学び、二級建築士の資格を取得し、工務店としての活動を開始しました。すると幸運なことにすぐに最初の依頼が舞い込みました。なんと父親からの実家の建て替えの依頼です。
両親のためにとびっきり心地よい家をつくってあげたい。渡部篤郎の『建もの探訪』で紹介されるような家をつくりたいーそんな思いで建てた家はとても喜ばれ、約10年後に本当に『建もの探訪』で取り上げられました。
ここで前田氏から質問。「皆さん、家の価値って何でしょう?」・・・
「価値観はひとそれぞれ、正解はありません。そして、工務店が考える、提供する価値もそれぞれ。自分の欲しいものを手に入れるためには工務店選びはとても重要です。」
「私が考える価値は“心地よさ”“気持ちよさ”“豊かさ”」と語る前田氏。“心地よさ”とは、まるで避暑地の別荘で過ごしているような・・・そう、私たちが「こんな家に住めたら」「こんなひとときを過ごせたら」と思いながらあきらめていたものです。
住宅雑誌やTV番組が取り上げるような心地よいすまいをつくり続けている前田氏。なぜそんなことができるのでしょうか。他の工務店とどこが違うのでしょうか。
それは“ある秘密”を知っているからです。その秘密を話すとおもしろいように仕事が取れ、顧客が満足してくれるのだそうです。さて、気になるその”秘密“とは・・・
ヒントは、「窓」です。どんな立地でもその物件に応じて窓の位置・大きさにフォーカスした家づくりをすれば別荘のような心地よい家ができるのだそうです(ここでは詳しく書けませんが・・・)
独創的な家づくりで成果をあげ続ける前田氏。今後の課題は生産効率の向上だと語ります。顧客の満足度を損なうことなく、コストを削減し、利益率を高めることがテーマです。
そのためのプランがセミオーダー住宅『type-u』。
多くの画像から顧客の好みを引き出し、予算に合わせてカスタマイズしたプランを提案するというものです。自分の好みを理解してくれ、実際の物件に合わせてシミュレーションしたものを提案してくれるなんてうれしいですよね。
最後にドラマのようなエピソードを一つ・・・
実家の建て替えを機にお父様と10年以上も口を利かない関係になってしまったそうです。お父様もまた不動産業であり、多くの建売住宅を取り扱ってきたプロフェッショナル。
自分の知識や経験を息子に伝授したいと願う父と自分の見つけた“秘密”をカタチにし、認められたい息子。ボタンの掛け違いが生んだ確執でした。もちろん現在は和解し互いに認め合う大人の男同士です(うらやましい)。
講演中、ビデオで実施した新築:前田邸のLIVE TOUR。まるでポストカードのような風情あふれる佇まいや贅沢な空間にウットリ。後日開催される、暁メンバーで行く<リアル前田邸ROOM TOUR>が今から楽しみです。