「私は世界一になります!」―高らかに宣言しても、その志を維持することは難しいですよね。時には揺らいだり、ついには挫折したり、道を見失うこともあるでしょう。
でも想像してみてください・・・もし、身近に夢を叶えた人がいたら、実現できる環境が整っていたら、切磋琢磨する仲間がいたら・・・もっと頑張れると思いませんか?
今回ご講演いただいたのは、株式会社ケッズトレーナー代表取締役の大竹健一氏。日本国内のみならず、世界44か国にトレーナーを派遣し、マラソン・卓球・バレーボールなど、オリンピックやプロスポーツの分野で、世界トップレベルの競技を支えてきた第一人者です。今回の講演では、世界で活躍する日本のアスリートを陰で支えるその舞台裏にある挑戦と志の高さ、そして人材育成にかける情熱について語っていただきました。
高校受験失敗の中学浪人、大学4年間の新聞奨学生生活、生命保険会社・佐川急便・自動車メーカーの期間工など紆余曲折を経て、トレーナーとして仲間と3人で起業。しかし、当時の代表者に退職金を支払うために法人を株式会社とし増資を余儀なくされるなど苦難続きの船出でした。
「忘れられない光景があるんです」・・・と回想する大竹氏。
1995年のオルレアン。トレーナーとして同行した女子バレーボールユースチームが熱戦の末ロシアを破り、表彰台の一番高いところに上りました。はじける笑顔、はためく日の丸、流れる君が代。「この感動をスタッフにも味あわせたい。」―経営者として決意を新たにしました。
世界で活躍するトレーナーを育成する秘訣とはなんでしょうか?
「世界一になるって本気で言える人を採用するんです。」「自分で言ったんだから、言い訳できないでしょ。」と笑う大竹氏。もちろん、目標を実現するために「環境づくり」に注力しました。人材採用において技術以上に理念への共感を重視し、入社後の教育では志を共有する仕組みを整備。組織全体の一体感を築いてきました。
特筆すべきは天満屋に学んだ手法です。
2000年に開催されたシドニーオリンピック。女子マラソン代表の天満屋:山口衛里選手に同行した時のこと。天満屋ではオリンピック出場選手だけでなく、すべての選手を現地に送りこみ世界の舞台を体感させました。すると、選手に感化され、自分もなりたいと本気となり、その結果、次の大会で新たな出場選手が生まれるようになったのです。
「これだ!」と思いこの方式を取り入れた大竹氏。世界の第一線で活動できる場を社員に開放することで、個々の成長を後押し。以後、マラソンの野口みずき選手や卓球の水谷・伊藤ペアなど実際にオリンピックや国際大会で活躍するトレーナーが次々に誕生しました。
選手が活躍すれば家族や友人が喜ぶ。会社や地域の人が喜ぶ。ファンが喜ぶ。日本中の人が喜んでくれる。スポーツの力は偉大です。陰で支える方たちの貢献は絶大です。
最後に・・・
「ほんとに苦しいときに助けてくれるのは誰だと思いますか?・・・実は“同期”なんです。」と語った大竹氏。同じ志を抱き、ともに励ましあう同期の存在はとても大きいのだそうです。
私たち「暁の会」もまた理念を共有する同期の仲間。きっと最後の言葉は私たちへのエールです。今後も切磋琢磨しともに成長していきましょう。








