想像してみてください。あなたが、地方の便利屋やリサイクルショップのオーナなら・・・
「上場なんて、とても現実味がない」と思うかもしれません。「そんなビジョンすら抱けない」と感じる方も多いでしょう。けれども、実際にその壁を打ち破り、東京プロマーケット(TPM)への上場を果たした企業があります。
今回ご講演いただいたのは、創業から地域に根ざした「御用聞きビジネス」を展開し、2024年にTPMに上場した株式会社ライフクリエイト代表取締役社長の有冨修氏です。創業当初の苦労、社内改革、理念経営の取り組み、そして上場がもたらした具体的な価値について、リアルな体験談を語っていただきました。
有冨氏は25歳で便利屋業を創業し、有限会社・株式会社化を経て、遺品整理やハウスクリーニング、不用品回収など幅広い生活支援サービスを展開、現在は工具に特化したリサイクルショップを全国展開しています。しかし、創業当初は便利屋やリサイクル業のイメージの悪さから人材確保に苦労。内定がキャンセルされることも多く、採用後も期待通りの能力を発揮できないケースがありました。また、両親や地域の周囲から冷ややかな目で見られることもあり、採用・定着の難しさを痛感したと語ります。
転機となったのはアチーブメント株式会社との出会い。青木仁志氏や「暁の会」代表でもある木俣氏からの学びが経営者としての視野を広げてくれました。
この経験から有冨氏は、能力だけでなく、会社の理念を共有できる人材の育成・採用が何よりも重要であると考えるようになりました。「理念を共有する社員に対しては幸福にしてあげたい」と本気で思える社員と共に歩むことが、組織の成長と上場後の成果につながると実感しています。
TPM上場は、会社に大きな変化をもたらしました。優良な社員を採用できるようになり、組織全体の意識や能力が向上。上場を通じて信用力が高まり、事業基盤が強化され、地域社会への価値提供も拡大しました。また、理念経営と実践的な組織改革の両立が、上場という形で具体的な成果に結びついたことも紹介されました。
講演では、上場準備の過程や会社の成長に伴う課題、地域社会や社員との関係構築の重要性などについて、具体的かつ実践的なアドバイスが語られました。(将来のビジョンや次世代を見据えた取り組みも一部語られましたが、今はまだ秘密とのことなので・・・)
「理念と数字の両輪で会社を成長させる」という有冨氏の経営姿勢は、地域企業の経営者にとって学ぶべきポイントが多い内容でした。
今回の講演を通じて、上場は単なる資金調達手段ではなく、経営の質を高め、会社と地域に新たな可能性をもたらすステップであることが参加者に伝わりました。これから成長を目指す地域企業にとって、有冨氏の経験は大きな示唆となるでしょう。








